NPO法人和の学校主催の日本文化そもそもに参加してきました。
雨にも関わらずたくさんの受講生が堀川三条東入るの京町家連携キャンパスに集っています。
「祈りと文化」をテーマとした連続講座。文科省の「文化芸術都市京都の文化遺産の保存・活性化を支える人材育成プログラムの開発・実施」事業として京都工芸繊維大学とのコラボで実現した講座だそうです。
日本文化を考える上で、信仰や思想的は不可分な要素。心や身体を耕して豊かにするのが文化であるから、そこには明確な哲学や思考が必ずあります。ある意味それを日本人が日本の生活の中で具現化していくのが日本文化であるともいえます。その根本について学ぼうと参加しました。
今日は3回目「禅と日本文化」について、松雲寺住職であり花園大学教授でもある安永祖堂さんによる講義です。
まず、「罪」について「crime」と「sin」の違いから、西洋と東洋の世界観としての被造物感情と被産者感情について映画を話題にしながらとても親しみやすく話をされ、仏教を元にする禅宗においても、日本では神道の影響が非常に強く禅の歴史、「空」と「無」についてなど本当に興味深い内容でした。
仏教発祥の地インドから中国へ伝わってきたことを広めるには、その記録された仏典等をその国の言葉にどう翻訳するかが問題になります。中国においても、音から文字を当てたり(音写)意味から表したり(意訳)とあるそうで、表音文字と表意文字ということばの成り立ちは共通なんだなということを実感しました。
語義や語源からその先代の思いや歴史を学ぶことができる、そして「漢字」や「かな文字」からコミュニケーションは広がることを知ることができたことも大きな収穫でした。
その後、10分間の座禅体験のあとは、上賀茂の長久堂の京名菓「きぬた」とお茶をいただきながら講師の方と受講生とのほっこりと歓談の時間を過ごしました。